1. God Bless
2. After You Comes the Flood
3. Breathe
4. Nowhere, Now Here
5. Far and Further
6. Sorrow
7. Parting
8. Meet Us Where the Night Ends
9. Funeral Song
10. Vanishing, Vanishing Maybe
Max Crawford - Conductor
Susan Voelz - Violin
Inger Petersen Carle - Violin
Andra Kulans - Violin
Vannia Phillips - Violin
Stacia Spencer - Violin
Jennifer Dunne - Violin
Alison Chesley - Cello
Nora Barton - Cello
Melissa Bach - Cello
Anna Steinhoff - Cello
Chad McCullough - Trumpets
Gerald Bailey - Trumpets
Artwork:
Ahmed Emad Eldin
MONOの結成20周年、同時にアメリカ在住のDahm(Drums)の加入によって新編成となったバンドの幕開けを飾った、記念すべき10枚目のフルアルバム。過去のMONOが実践してきたオーケストラとの融合による繊細な感情表現、バンド・アンサンブルが持つ本質的な力強さに加えて、より現代的なアプローチと音色によって新たな世界観を提示した作品です。
繰り返されるシンプルなギター・フレーズが拡大し、煮えたぎるような灼熱のノイズで幕を閉じる“After You Comes the Flood”、タイトル曲であり、壮大なシナリオを追った曲展開と音像の“Nowhere, Now Here”、曲名が示す通り、虚無や悲壮、それに対するわずかな光を描いたような“Sorrow”など、その時のMONOへの影響をストレートに表した楽曲を多く収録しています。それまでの楽曲が抽象性、物語性を感じさせる要素が強かったとすれば、本作はより具象性が強く、バンドの感情やメッセージをより素直に表しているように感じます。
全ての録音はSteve Albiniが設立したシカゴのElectrical Audioにて、Steve Albini本人によって行われたもの。録音された楽器の音はどこまでも生々しく、その質感をそのまま活かしたミックスが施されています。また、このアルバムの曲を制作するにあたり、ギタリスト/コンポーザーであるGoto 'Taka' TakaakiraのペダルシステムをCULT 細川が一新。“After You Comes the Flood”、“Nowhere, Now Here”などで聴ける、Fuzz Face、Fab Tone(どちらも細川による改造品)を組み合わせた嵐のようなファズサウンドは、MONOの新たなシグネイチャーサウンドのひとつとなりました。
お気に入りのトラックは“Nowhere, Now Here”、“Far and Further”、“Vanishing, Vanishing Maybe”など。
CULT 細川