CULTではKemper、Rig Manager、同製品向けの周辺機器の使用方法、修理のサポートは行なっておりません。予めご了承ください。
製品版は以下のリンクから
CULTは(一応)エフェクター専門店ですが、様々な環境でエフェクターを評価、試奏するため、多数のアンプ、スピーカーキャビネットを所有しています。それらのアンプ、スピーカーキャビネットの音色が素晴らしかったこと、そして同時に市販されているKemper Rigの中に気に入ったもの(特にクリーン、クランチサウンド)を見つけられなかったことから、CULTオリジナルのRigの制作に着手しました。
プロファイリングには、様々な試行の末にたどり着いた複数のヴィンテージマイク、真空管式のステレオ・マイクプリアンプ(HA)を使用しています。プロファイリングするアンプは真空管、スピーカーの個体差、Fuseにすらこだわっているものであり、Kemperの電源も100V 60Hzに安定化させてプロファイリングに臨んでいます。(そこまでのこだわりをKemperが汲んでくれているのかは疑問ですが)
表面的な音色だけでなく、音の圧力、スピード、タッチレスポンスなどを考えてしまうと、このRigが「実際のアンプと同じである」とは言えませんが、それでも歪みエフェクターを使用した際の反応や、ライン録音した際の音色は、真空管アンプが好きな方でも合点がいくようなものになっているのではないでしょうか。
新型コロナウィルスが蔓延するこのご時世、自分の好きな機材で大きな音を出せる機会が減っていると思いますが、このCULTオリジナルのRigを使って低音量下でもギター、ベース、その他の楽器の演奏を楽しんでいただけたなら非常に幸いであり、そして光栄です。
・収録 Rig
『CULT Hot Rod DX』
アンプモデル:Fender Hot Rod Deluxe
製造年:2000年代
使用チャンネル:Clean CH.
スピーカー:Celestion Gold 12
詳細:エフェクターのリファレンス用として、CULTが所有する中で最も有能なコンボアンプです。このUSA製の初期Hot Rod Deluxeは低域がかなり強く、スピーカーを煌びやかな高域が特徴のCelestion Gold 12に交換することでレンジ感のバランスを取っています。歪みエフェクターとの相性が良く、様々なジャンルの歪みエフェクターの評価に向いていると思います。公開されているCULTのエフェクター試奏動画は、ほぼ全てこのアンプで録音しています。
『CULT PA100 II OR』
アンプモデル:Marshall Super P.A.100
製造年:1968年
使用チャンネル:CH.II / Hi
スピーカー:Orange 4×12 / Celestion G12H Green Back
詳細:1967年型の仕様を持った、1968年初期のMarshall Super P.A.100です。Marshallファンには言わずもがな、PA用のMarshallアンプですが、同社のギター(Lead)、ベース(Bass)アンプとの違いはインプット部分の回路のみです。CULTが所有するP.A.100は、4つあるチャンネルのインプット部分を1959 Super Lead、JTM45、 JTM100と同様に改造し、使用するチャンネルによって様々なMarshallを再現します。
その中でもSuper Leadのインプット回路と同様に改造されたチャンネル II を使い、ボリュームを上げてクランクアップさせた音色をプロファイリングしたRigです。スピーカーキャビネットは1974年製のOrange 4×12で、スピーカーはオリジナルのCelestion G12H Green Backです。