OGS Orga Bender PROFESSIONAL MK II -OC81Z ver.-

Organic Sounds


レギュラー価格 ¥54,000
OGS Orga Bender PROFESSIONAL MK II -OC81Z ver.-
OGS Orga Bender PROFESSIONAL MK II -OC81Z ver.-
OGS Orga Bender PROFESSIONAL MK II -OC81Z ver.-
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OGS Orga Bender PROFESSIONAL MK II -OC81Z ver.-
OGS Orga Bender PROFESSIONAL MK II -OC81Z ver.-
OGS Orga Bender PROFESSIONAL MK II -OC81Z ver.-
OGS Orga Bender PROFESSIONAL MK II -OC81Z ver.-

3月15日追記:2種類ともに初回入荷分は完売いたしました。次回入荷スケジュールを確認中ですので、しばらくお待ちくださいませ。

3月21日追記:  注文がキャンセルとなった分の在庫を補充いたしました。→完売いたしました。

 この広い世界にはただひたすらにTone Benderシリーズの再現に情熱を傾ける一派が存在することをご存知でしょうか? 現在でもイギリス製ヴィンテージエフェクターの研究、再現で世界中にその名を知られているイギリス人のエフェクタービルダー、David Andrew Main 氏が牽引するブティックエフェクターブランド“D*A*M”の設立(2002年)に端を発し、主にイギリスを中心にブリティッシュ・ヴィンテージペダルの再現に特化したブティック・ブランドが多く生まれました。そういった研究熱心なビルダー、ユーザーが多く閲覧するインターネット上の専門フォーラムは、まるで近代芸術家が通ったサロンのような様相であり、現在でも日々、新たな研究結果や希少なヴィンテージエフェクターがトレードされているのです。そういった一派の中でアジア出身としては唯一、世界中から一目置かれている存在、それが日本の新生アンプ/エフェクターブランド“Organic Sounds”です。

 Organic Soundsは実店舗での取り扱いがないながら、すでに世界中のギークの注目の的となっています。イギリス製のヴィンテージエフェクターの再現に絶大な情熱を傾けている点は先述の一派と同様ですが、細部に至るまでの再現度は他の著名なブランドを凌駕していたからです。

 そのOrganic Soundsのビルダー、Yusuke Watanabe 氏にコンタクトを取り、CULT代表 細川が所有する1968年製VOX Tone Bender PROFESSIONAL MK.II の再現を依頼し、完成したのがOGS Orga Bender PROFESSIONAL MK.II でした。

 近年になってOrganic Soundsも同年製のVOX Tone Bender PROFESSIONAL MK.IIを入手し、2台のVOX Tone Bender PROFESSIONAL MK.IIが揃ったところでそれぞれの再現に挑んだ、新たなOGS Orga Bender PROFESSIONAL MK.II をご紹介します。

 再現の元となった2台のVOX Tone Bender PROFESSIONAL MK.II は、どちらも1968年製。横幅約78mmの基板(Long Circuit Board)が採用され、入力部のコンデンサーが1つ少ない中後期型の仕様。そして、最大の特徴は採用されているゲルマニウムトランジスタが英Mullard社製OC81Dであるという点です。OEM品を含むTone Bender MK.IIの回路ではOC75が採用されていることが最も多く、逆にOC81Dが採用された個体はそう多くはありません。そうでありながら、音色的に秀でたものが多く現存しており、OC81Dを搭載した個体は限られた人間のみが所有できる、Holy Grail(聖杯)として世界中で伝えられているのです。

  以下がCULTが所有するVOX Tone Bender PROFESSIONAL MK.IIです。この個体は活気に溢れ、ギターボリュームを絞った際の反応まで含めて、理想的なMK IIの音色を具えています。

 

 

 

 そして、以下がOrganic Soundsが所有するVOX Tone Bender PROFESSIONAL MK.IIです。CULTが所有する個体と相対して、解りやすくヴィンテージらしい荒さ、円やかで太い音色を具え、一般的にヴィンテージファズをイメージした際の音色に近しいものでしょう。

 今回、CULTが所有する個体 、そしてOrganic Soundsが所有する個体に搭載されたコンポーネントを調べ上げ、特性、出自が近いものの中からさらに実測値と音色の面で厳選を重ね、Organic Soundsの積み上げてきた研究結果や経験を元に組み上げられたOGS Orga Bender PROFESSIONAL MK.II は、裏蓋を開ければその筐体以外はいかにオリジナルに近似しているかが解るでしょう(Tone Benderに関する権利はイギリスの楽器店 Macari's が厳しく管理しているため、オリジナルと同型の筐体は使用できません)。

 

▲左がCULT所有の個体を再現したもの、右がOrganic Sounds所有の個体を再現したもの 

 

 

 最も重要なコンポーネントである3石のゲルマニウムトランジスタには、60年代に生産された英Mullard社製の“GREAT BRITAIN”表記のあるOC81Zを採用しています。 

 

 オリジナルには同社製のOC81Dが採用されていますが、同トランジスタは破棄値のもの(使えないもの)であったとしても、1つ4,000円ほどで取引されるほど希少であるため、近い外観、仕様を持ったOC81Zを採用することで、なるべく多くの生産数を確保することが可能になりました。しかし、そのOC81Zも一般的なルートからは入手不可能なため、ストックが途切れてしまえば生産が不能になってしまう恐れがあります。

 その他の抵抗、コンデンサーはオリジナルを踏襲したものをセレクトし、基板上はまさにヴィンテージそのものが再現されています。CULTが所有する個体とOrganic Soundsが所有する個体では3箇所のコンデンサーの種類が異なりますが、その3箇所もリアルに再現されています。

 ただし、同じコンポーネントを使用しただけで同じ音色を再現することはできません。それこそがヴィンテージ機材がマジックと呼ばれる所以のひとつですが、Organic Sounds製品の真の凄みは同じコンポーネントの中でも選定を繰り返し、コンポーネントの個体差を利用して最終的な音色を調整するところにあります。一見、同じ抵抗値の抵抗、同じ容量値のコンデンサーを使用しているように見えますが、それらはすでに選定されたもので、コンポーネントごとの個体差をうまく組み合わせ、1台ずつ音作りされたものなのです。

 CULTが所有する個体の理想的なバランスの良さ、逆にOrganic Soundsが所有する個体のヴィンテージらしい濃いめの味わい、どちらも完全に再現された上で、オリジナルにある粗さと分離感の良さがせめぎ合うバランス、濃厚な中低域、そして多くのクローン品が再現できていない『枯れている』という質感をしっかりと封入し、オリジナルよりもずっとコンパクトな筐体に収まったOGS Orga Bender PROFESSIONAL MK.II は、最高のヴィンテージ・リプレイス・ギアとして重宝することでしょう。

 

 今回のこのOGS Orga Bender Professional MK IIですが、かつてないほどの時間を音作りに費やしました(実はOrga Face NKT275 CULT Limitedの動画にもチラっと写っており、この頃からずっと音作りしていたことが解ります)。というのも、かつてのOrga Benderに採用されていたMullard OC81を入手することがいよいよ困難となり、代替品を探す中でOC81Zに白羽の矢が立ったわけですが、このOC81Zがとても曲者で...とにかく嫌味のある高域付近の帯域が目立ってしまうのです。その帯域こそ、ヴィンテージ機器全般は存在し得ない不要な成分であり、良い質感を残したままその成分をピンポイントで消すため、Organic Soundsに尽力していただきました。4〜5度目の試作を経て完成した在庫をすべて返品して、再度音作りをお願いするようなことさえあったのです(しかも2回)。動画や写真の撮影ギリギリ直前まで音作りのための試作をやりとりし、やっと完成した今回のプロダクトですから、心の底から自信作と言えるものに仕上がりました。2種類とも、元となったオリジナルの質感を見事に再現しています。なにせ、元となったオリジナル2台の音色が素晴らしいこともあり、Tone Bender Pro MK IIの音色を求めるならこれ以上の選択肢はないと断言できるものに仕上がっています。ぜひ、この言葉を信頼してご注文ください。

Organic Soundsを主催するYusuke Watanabe氏のインタビュー記事もぜひ、併せてご一読くださいませ。

 

※一般的なエフェクターを遥かに超えるレベルで希少なパーツが使われているため、生産数は限られます。また、コンポーネントの供給状況により、予告なく仕様が変更となる場合がございます。あらかじめご了承くださいませ。

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