お知らせ:海外出張につき、12月12日〜26日にかけて出荷業務を休止いたします。恐れ入りますが、ご了承くださいませ。

The Triangle

Organic Sounds


レギュラー価格 ¥49,000
The Triangle
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12月3日 追記:次回入荷は2019年12月末〜翌1月初旬を予定しております。また、紹介動画も制作中ですが、2019年12月後半ごろのアップを予定しています。

 兼ねてからヴィンテージ・ブリティッシュ・プロダクトの完全再現を真髄としていたOrganic Soundsからの異端作、The Triangleを紹介いたします。

 The Triangleは言うまでもなく、Triangle Knobと呼ばれているBig Muffからふんだんにインスピレーションを受けて生まれたモデルです。ただし、今日までのOrganic Soundsが得意としていた現存するヴィンテージ個体の完全再現ではなく、Organic Soundsならではのエッセンスを意図的に多く加えた初の製品となります。ただし、基本的な音色はヴィンテージを踏襲したもの、むしろヴィンテージそのものと言っても過言ではありません。具体的には安定したTriangle Knob期のBig Muffの実機が持つ音色を元に、偶発的に生まれた芯を残したまま歪む質感と、強力な低域が加わった、ヴィンテージ系の範囲で絶妙な個性を持った製品となっています。

 

▲The Triangle開発のきっかけとなった、通称Triangle Knob期のBig Muff。トランジスタは全て(F)S37000を搭載した個体。

 

 開発にあたり、好ましい音色を持ったTriangle Knobを徹底的に解析し、全てのコンポーネント類、基板上のレイアウト、筐体の素材までも追求。その中からOrganic Soundsが理想とするマフ・サウンドの再現、そしてエフェクターとしての魅力を強化する要素のみを抽出し、このThe Triangleに込めたのです。

 

 筐体は上面、下面ともにステンレス:SUS304製となります。この素材は実際にTriangle Knobの筐体上面に使われていたものと非常に近いものであり、ステンレスの剛性、ヘアライン加工をした際の美しさ、そして非磁性という、オーディオ的に優れた特性を具えた素材です。オリジナルを踏襲していながら、国内の提携工場の丁寧なものづくりを感じられる、より美しい筐体を実現しました。 

 今回のThe Triangleにおいても、その筐体内部こそOrganic Soundsの真骨頂です。いかにもヴィンテージ然としたコンストラクションは現行品であることを全く感じさせません。しかし、この点でもヴィンテージの完全再現をあえて目指さず、基板の取り付け方向はオリジナルと異なり、自慢のパーツ面を表に見せたデザインを採用しています。
 ヴィンテージのTriangle Knobと同様、多くの部分にセラミックコンデンサーを使用し、基板上の様相はTriangle Knobに肉薄する印象を見る人に与えます。ただし、採用されたセラミックコンデンサーの多くがアメリカのRCAやDirectron製ではなく、イギリスのERIE製であるところはOrganic Soundsらしい点でしょう。その他にもWIMA FKC type(ポリカーボネート・コンデンサー)、トロピカルフィッシュなど、ブリティッシュサウンドにリスペクトを寄せるOrganic Soundsらしいコンデンサーの選択が目立ちます。抵抗も同様、アメリカ製であるStackpole、Allen Bradlleyのものに加えて、Morganite、Vitaohmなどのヨーロッパ製の抵抗も多数使用されています。もちろん、先述のコンデンサーも含め、全てがヴィンテージNOSパーツです。
 ジャックはIn、Outともに日本製。これも70年代のBig Muffを踏襲した仕様であり、オリジナルを知っている人間にこそ、響く仕様でしょう。
(※同ジャックは在庫がなくなり次第、別のものへ変更となります)
 
 トランジスタはNew Jersey Semiconductor製の2N5133を採用。“Holy Grail”(聖杯 = 転じて至高の意味)とすら讃えられる、1970〜1974年製のBig Muffに搭載されていたFairchild製2N5133と非常に近い音の質感、外観を具えたトランジスタです。言うまでもありませんが、2N5133の中でも選定されたものだけを使用しています。
 ノブはCULTからのリクエストで採用された、いかにもオールドスクールなタイプのもの。このノブはCULTで購入できるThe Triangleにのみ、採用されます。このプラスチック成型とアルミプレートを併せたチープな質感こそ、リアルなヴィンテージBig Muffのイメージに合致すると信じています。
 実は今回のこのプロダクト、Organic Soundsとのやりとりの中で最も難航したものでした。プロトタイプを幾度となくやりとりし、その音色は二転三転。その中での最も大きな論点は“歪みの中に芯が残った感触の有無”でした。この文章を書いている私(CULT 細川)が好むBig Muffは、年式を問わず、芯から歪んだ(歪みの中に原音感のない)ファズとディストーションの中性的なサウンドです。しかし、今回のThe Triangleの最終的な音色は、歪みの中に芯が残った音色です。そうでありながらも、その塩梅が絶妙なことがThe Triangleの魅力のひとつなのです。
 ヴィンテージのBig Muffの中にも、原音が混じったような歪み方をする個体が一定数存在しています。これはトランジスタの個体差、トランジスタの挙動を決める抵抗値のバラつきが原因で生まれているのですが、それが不快ではなく、コードの分離感や優れたキャラクター性に助力する場合があり、そういった理由でのアタリ個体にも出会ったことがあります。逆に芯から歪まず、弾き心地が悪い個体にも複数回、出会ったことがあります。
 このThe Triangleの最大の魅力は、ヴィンテージかと聴き違えるような歪みの質感と、そこに先述のわずかに残った音の芯が作る立体感です。基本的な音色がTriangle Knobのそれである上に、強力な低音と独特の立体感が加わり、とても特徴的なヴィンテージの個体を弾いているような錯覚を覚えるのです。言うならば「こういったヴィンテージの個体が本当にありそう」という感覚。ヴィンテージとの違いもまたヴィンテージ的であるため、逆にリアリティを感じるのです。
 Triangle Knob派、Rams Head派、3rd(OPアンプver.を除く)派を問わず、とにかくヴィンテージBig Muffの音を知っている人、愛している人にこそ響くであろう、素晴らしい音色です。
CULT 細川
※このThe Triangleは限定品ではないながらも、月ごとの生産数が限られたモデルになり、入荷はイレギュラーとなる予定です。また、使用しているパーツが入手不能となった際は、予告なく代替品を使用する場合がございます。
外部電源には対応しておらず、電池でのみご使用いただけます。あらかじめご了承くださいませ。

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