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近年、大きな注目を集めている東京発のハンドメイド・ペダルブランド、Virtues。特に最新作(2025年5月現在)であるディストーションペダル“Stella”は、全国の楽器店で品切れが続出し、予約が殺到するなど、大きな話題を呼んでいます。
そのStellaの前作であり、Virtuesとしては第二作目となった、“Lander”と名付けられたFuzz Face系ペダル。そのLanderのCULT特別仕様がこの“iss.3”というモデルです。
過去にCULTでは、2種類のLanderの特別仕様を販売していました。それらは“iss.1”、“iss.2”と名付けられたモデルで、iss.1は1966〜68年までのゲルマニウムトランジスタを搭載したFuzz Face、iss.2は1969〜1973年までのシリコントランジスタを採用したFuzz Faceをそれぞれ再現したモデルでした。それら2つのモデルをブラッシュアップし、その音色を1台に収めたものが、今回紹介するiss.3となります。

このLander iss.3の最大の特徴は、筐体の表面に取り付けられた小さなスイッチです。このスイッチで2種類のファズサウンドを切り替えることができ、スイッチを上側に倒した際(iss.1 モード)はゲルマニウムトランジスタが採用されていた時期(1966〜68年)のFuzz Faceの音色を再現し、スイッチを下側に倒した際(iss.2 モード)はシリコントランジスタが採用されていた時期(1968〜73年)のFuzz Faceの音色を再現します。
このスイッチはシンプルな機能でありながら、内部では複数のパラメーターを同時に変化させており、基板部にはそれを可能にするスイッチアレイICを搭載しています。

▲基板表面に実装されたスイッチアレイIC
iss.1モード、iss.2モード、どちらの音色もCULTが所有する複数のヴィンテージFuzz Faceを元に新たに開発し、実機にあるヴィンテージならではの要素を抽出、Lander iss.3に封入しています。
iss.1モードでは、ゲルマニウムトランジスタを搭載したFuzz Faceならではのスムースで有機的なファズサウンド、そしてギターボリュームを絞った際に得られる自然なクリーンアップ効果を創出。圧倒的に太い、原始的な音色と、ギターボリュームを絞った際に生まれるクリーンサウンドが過度に煌びやかでないことは、ゲルマニウムトランジスタを搭載した時期のFuzz Faceにある大きな特徴であり、このLander iss.3でもそれが再現されています。
iss.2モードでは、シリコントランジスタを搭載したFuzz Faceにある荒々しいファズサウンド、そして鈴鳴りと呼ばれる煌びやかなクリーンアップ効果を再現します。Fuzz Faceと聞いて多くの人がイメージするような、低域も高域も暴れる音色がこのiss.2モードの特徴です。扱いにくさも含め、忠実にヴィンテージの実機を再現しました。
このLander iss.3には貴重なゲルマニウム・トランジスタなどは使用されていませんが、古いトランジスタの“不安定性”を再現する回路が組まれており、その回路が近年のトランジスタをヴィンテージ・トランジスタのように動作させ、前述のヴィンテージサウンドを生むのです。ただし、ヴィンテージのFuzz Faceのような激しい個体差、温度に対する挙動の変化などはありません。

コントロールは、Volume(左上)、Input Gain(中央)、Fuzz(右上)の3つ。オリジナルFuzz Faceでは変化が急激であるVolume、Fuzzコントロールですが、このLander iss.3ではそれを改善し、幅広く使えるコントロールとなっています。
Input Gainはファズの回路に入力される信号の大きさを「減らす」コントロールで、時計回り方向に操作するとファズ回路に入る信号の大きさが小さくなります。このコントロールを使うことで、ハムバッカーを搭載した出力の大きなギターを使う際や、手前にバッファーやペダルを繋いだ際に起こる、音のつぶれを緩和することが可能です。また、ギターボリュームへの反応性も変えることができ、Input Gainを操作することで、より簡単にギターボリュームでクリーンサウンドを作ることが可能になります。(特に高い出力の機材を繋げない限り、反時計回りいっぱいから使用することをを推奨します)
電源は006P 9V電池に加え、安定してDC9Vを出力できるパワーサプライ、電源アダプターでも駆動が可能。電池の消耗などで電源電圧が下がってきた際、表面のLEDの色が青から赤に変わるシステムを採用していることにより、適切な電源環境をモニタリングすることが可能です。エフェクトOFF時は信号が完全にエフェクト回路から切り離される、いわゆるトゥルーバイパス仕様です。

外装は1966〜67年のFuzz Faceを元に調色された、わずかにグレイッシュなハンマードブラック塗装を採用。シルクスクリーンで印字されたLanderのロゴの色にもこだわり、ただの白色ではなく、経年で少し色やけした白色を再現しました。筐体は鉄製で、アルミ製である通常仕様のLanderの倍以上の重量があります。

2022年に手に入れた、1台のFuzz Faceの存在がこのLander iss.3を生み出しました。そのFuzz Faceは、特徴的なフォントや筐体の形状など、最初機の特徴を残した1966〜67年製の個体で、フルオリジナルの状態です(ノブはあとから替えました)。言わずもがな、トランジスタはゲルマニウムの“NKT-275”です。
この個体の音色は、ヴィンテージ・ゲルマニウム・トランジスタが生む歪みを直接感じさせるような、余計な飾り気のない、ピュアな音色でした。適度な滑らかさと適度な荒さが混在する、自然に野太いシンプルな歪み。弾くと、まるで『歪みの原型』を味わっているような気分にさせる個体です。同時に、オリジナルFuzz Faceの中では群を抜く大音量、大音圧を具えていました。この音色にインスパイアされ、Lander iss.3の開発が始まったのです。
まずは前述の自然で野太い歪みを忠実に再現するために、幾度もの試作が数ヶ月に渡って行われ、その成功を見たあと、“BC-108”トランジスタを搭載した1972年製のFuzz Faceが持つ、ヒステリックな歪みの再現を始めました。1972年製のその個体には、良くも悪くも強烈な荒々しさ、刺々しさがあり、同じFuzz Faceとはいえど、1966〜67年製の個体とは対照的な音色です。その対照的な2つの音色を1台に収めることに意義があると、その時から感じていました。このように、今回のLander iss.3は、過去のLander iss.1、Lander iss.2は元にせず、新規設計によって作られたものなのです。
Fuzz Faceに詳しい方はご存知かもしれませんが、iss.(issue)というモデル名は、オリジナルFuzz Faceの基板裏面にある表記に由来します。しかし、オリジナルFuzz Faceにiss.3というバージョンは存在しません。今回のLanderがiss.3と名付けられたのは、iss.1 + 2 = 3という意味があることと同時に、オリジナルFuzz Faceから一歩進んだ、新しい同系モデルであることを表しています。ヴィンテージFuzz Faceの音色を再現したものでありながら、オリジナルには無い9VDCインプットやLEDインジケーターの存在、VolumeやFuzzコントロールのカーブをより扱いやすくしている点、スイッチアレイICのようなヴィンテージらしからぬ方法論を用いるなど、単なるヴィンテージ再現を逸したモデルであると言えるはずです。同時に、ゲルマとシリコン、両方のヴィンテージFuzz Faceを音色を忠実に、緻密に再現した、ヴィンテージリスペクトモデルとして最上級の仕上りであることを自負しています。
CULT 細川
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