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Phantom fxとLeqtique EVRのコラボレーションによって生まれたPhantom EVR。同時発表となった第一作目“#1 Bleu OD”、第二作目“#2 Cliffs”に続き、新たにラインナップに加わるのがこの“#6 Breathe”です。
“Bleu OD”、“Cliffs”がかつて採用されたことのない素子を使った、完全なるオリジナル回路であり、哲学的でマニアックなドライブペダルであったことに対し、この“Breathe”はより実践向けに設計された、汎用性の高いオーバードライブペダルです。プロギタリストであり、Phantom fxを主宰する戸高賢史氏が監修し、Leqtique EVRを主宰するShun Nokina氏が設計を務めました。

“Breathe”が生まれた最初のきっかけになったのは、戸高氏が所有する極初期に作られたZ.VEX “Box of Rock”の存在です。近年の“Box of Rock”とは回路の一部が異なり、独特の立体感のある音色を具えており、戸高氏の言葉を借りれば「世の中に知られないのが勿体無い」という程の個体でした。初期の“Box of Rock”が具えているピッキングへの食い付きの良さ、タッチニュアンスの再現性の高さ、芳醇な中低域、それらの特徴を全て包括していながら、より高いゲイン量、合理的なトーンコントローラー、低ノイズ性能を“Breathe”は具えています。

コントロールは従来のフォーマットから1つ増えて合計5つ。左上がVolume、中央がTone、右上がGain、左下の小さなノブがMid Shift、右下の小さなノブがLow Cutです。一般的なコントロールに加え、Tone、Mid Shift、Low Cut、3バンドのトーンコントローラー・セクションが装備されていると考えて良いでしょう。
特に特徴的なのはMid Shiftコントロールで、中音域の中でも低い帯域から高い帯域までを増減することができ、ギターの存在感が目立つ中域豊かな音色から、ドンシャリのような音色も作ることが可能です。
また、より大きな歪み量、長いサステインを得れる“Hot Mode”を搭載。筐体側面のスライドスイッチで操作することが可能です。
※ “Hot Mode”は開発末期に搭載が決定したため、スイッチを実装した写真が用意できておりません。また、同スイッチの増設が決定し、基板にも変更があったため、内部写真、背面デザインの用意も遅れております。用意が出来次第、こちらのページを更新いたします。ご了承ください。

“#6 Breathe”というモデル名は、多くのスタープレイヤーに尊崇されるオーストラリア出身のギタリスト、Brett Garsed氏の楽曲“Breathe”から取られたもので、#6という数字も“Breathe”の曲順や、Brett Garsed氏の活動を巡る理由から付けられています。今回のモデルが生まれるにあたり、Brett Garsed氏の楽曲“Breathe”は大きなインスピレーションの元となっています。ぜひ、下記のBrett Garsed氏によるBreatheのデモンストレーションをご覧ください。
内部の構造も従来のPhantom EVR製品と同じく、基板をPhantom fxがポイント・トゥ・ポイントで製作し、その基板をLeqtique EVRが独自のフォーマットに組み込みます。裏蓋の2つのネジはコインやピックなどを使って簡単に開けることができ、裏蓋を開ければコアなペダルファンも納得の内部構造が広がっているでしょう。
内部には9V電池を内蔵することができ、9V〜18VDCの外部電源にも対応しています。
この“#6 Breathe”は、そのモデル名の由来やデモムービーから、Brett Garsed氏のみに向けたペダルに思われるかもしれませんが、全くそうではありません。このペダルの最も大きな特徴は、汎用性の高さ、懐の広さ、良質な歪みの質感です。元々は戸高賢史氏が自身のために設計していながら、Brett Garsed氏のようなジャンルの異なるギタリストにも好まれるほど、素晴らしく幅の広い音楽性をこのペダルは具えているのです。“Hot Mode”を含めた最大ゲイン量の幅広さ、様々な音色バリエーションをカバーする3つのトーンコントローラーは、このモデルの汎用性の高さを象徴しています。それに加えて、リアルアンプを彷彿とさせる心地良い倍音感、食い付きの良さを統合した、本質的に優れたドライブサウンドは、ペダルフォーマットの中でも群を抜く完成度の高さです。
“#1 Bleu OD”、“#2 Cliffs”とマニアックな作品が続いたことに対する、最高のカウンターがこの“#6 Breathe”で起こっています。ジャンル問わず、全てのギタリストにお勧めできるペダルが生まれました。
CULT 細川