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CULTではKemper、Rig Manager、同製品向けの周辺機器の使用方法、修理のサポートは行なっておりません。予めご了承ください。
収録Rig:「CULT OD-100 Ch.1 WM」、「CULT OD-100 Ch.2 WM」
アンプ:Custom Audio Amplifier OD-100 SE Plus
キャビネット:WEM Super Dual Twelve
スピーカー:Fane 122/17G
WEM Super Dual Twelve
1970年代始め頃に作られた、WEM(Watkins Electric Music)の12インチ2発のキャビネット。WEMは主にPAシステム、テープエコーの名機であるCopicatのメーカーとして有名ですが、PAでの技術力を昇華して作られていた楽器用のアンプ、スピーカーキャビネットでも高い評価を誇ります。特にFane製の高耐久スピーカーを搭載したキャビネット“Starfinder”は、Pink FloydのギタリストDavid Gilmourが長く愛用していたことで知られています。この2発キャビネットも“Starfinder”と同じく、Rowson Sparfieldによって25mmのプライウッド材でしっかりと作られており、Faneのキャストフレームによって作られた高耐久スピーカーが搭載されています。内部の吸音材や、バックプレートの固定に26個ものネジが使われているなど、プロオーディオメーカーのイズムを強く感じる構造もあり、タイトで明瞭な音色を具えています。
ーCULT オリジナルKemper Rig についてー
CULTはエフェクター専門店ですが、様々な環境でエフェクターを評価、試奏するため、複数台のアンプ、スピーカーキャビネットを所有しています。それらのアンプ、スピーカーキャビネットの音色が素晴らしかったこと、そして同時に市販されているKemper Rigの中に趣向に沿ったもの(特にクリーン、クランチサウンド)を見出せなかったことから、CULTオリジナルのRigの制作に着手しました。
CULTのRigは、そのほとんどが実際のエフェクターを接続することを前提にプロファイリングされたクリーン、クランチサウンドのものとなります。デジタルアンプの類では歪みエフェクターと組み合わせた際、実際のアンプと挙動が大きく異なることが多かったと思われますが、音色以外にそういった反応性も実際のアンプに近づけたRigを目指しました。深く歪んだRigもありますが、アンプの録り音に近く、且つ使用した機材の特徴がしっかりと出せていることを意識してプロファイリングしています。
プロファイリングには様々な試行の末にたどり着いた複数のマイク、真空管式のステレオ・マイクプリアンプ(HA)を使用しています。プロファイリングするアンプは使用する真空管、スピーカーの個体差、Fuseにすらこだわっているものであり、Kemperの電源も安定化してプロファイリングを進めました(そこまでのこだわりをKemperが汲んでくれているのかは疑問ですが)。
市販されているKemper のRig集の多くはマイキングの違いによって多数のバリエーションが収録されていますが、CULTが作るRigは1モデルにつき、1つのマイキングのみを収録しています。プロファイリングするアンプが持つ音色の特徴が最も解りやすく発揮され、そしてその場で聴いている音色と大きく印象が変わらない音で録れるマイク、そしてそのマイクの位置のみで収録しています。
Kemper には様々なアウトプット端子が装備され、それぞれで音色が異なりますが、このRigは“MAIN OUTPUT”から出力される、ライン信号を使用することを前提に音作りされています。Kemper本体のヘッドフォンアウト、スピーカーアウトから出力される音色は、(良くも悪くも)CULTが意図するものとは異なります。