1970年代から数多くのスタープレイヤー達の機材の修理や改造などを行い、同時にサウンドシステム構築の分野でパイオニアとして知られるイギリスの巨匠、Pete Cornishが作るペダルが入荷いたしました。
今回入荷したのは“Stand Alone Pedals”の中から2台を直列に連結した、“DUPLEX”というカスタムラインの1台。DUPLEXはいわゆるカスタムメイド品で、Pete Cornishに直接オーダーをして作られる、小売店ではほとんど流通しないシリーズです。
Pete Cornishが作るペダルの中でも特に評価の高い2種、“P-2 Fuzz”、“SS-3 Soft Sustain”が直列接続されており、片方ずつ、または両方をOnにして使うことが可能です。
P-2はBig Muffをベースに、改良されたToneコントロールや良質なバッファーを装備し、オーセンティックなファス/ディストーション・サウンドをそのままのベクトルで洗練させた、非常に扱いやすいモデル。
SS-3は名機であるSS-2の発展型で、太く、同時にアタック感の強いオーバードライブサウンドを作るモデルであり、同時にブースターとして非常に優秀な側面を持ちます。SS-2のトーンコントローラーがToneのみであったことに対し、SS-3ではLow Cut(60Hz/ -20dB)とHi Cut (6KHz/ -14dB〜+6dB)の2つが装備され、よりブースターとしての用途が広がっています。
特にSS-2、SS-3はファズペダルを後段からブースト、トーンシェイプすることに秀でており、今回入荷した「P-2 → SS-3」のDUPLEXは合点のいく組み合わせだと思います。P-2で作られたファズサウンドにさらなる飽和感を付加し、非常にクリーミーでサステインの長いソロサウンドを作ることができます。それらを個別にOn/Offでき、組み合わせるタイミングをコントロールすれば、直列接続の1台とはいえ、かなりのサウンドバリエーションを作ることができるでしょう。
接続する機器の影響を受けないよう、電気的にアイソレーションされたTuner Outを装備していることもDUPLEXシリーズの特徴です。
言わずもがな、バッファードバイパスのバイパス音も素晴らしく、単にPete Cornishのペダルを2台手に入れるよりも良いパフォーマンスを得られるでしょう。