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CULTではKemper、Rig Manager、同製品向けの周辺機器の使用方法、修理のサポートは行なっておりません。予めご了承ください。
収録Rig:「CULT Shiva Ch.1 HW」、「CULT Shiva Ch.2 HW」
アンプ:Bogner Shiva
キャビネット:Hiwatt SE4122
スピーカー:Fane 122/142
使用マイク:Samar Audio VL37、Sennheiser MD421
BognerといえばEcstasyが最も有名ですが、適度な歪み量を求めるなら、この Shivaは非常に秀逸なアンプです。Clean Ch.、Gain Ch,のどちらもクラシックな Marshallを洗練させたような、非常に使い勝手の良い音色です。CAA OD-100や近 年のBogner Ecstacy 101Bにあるような理想像的な音色というのではなく、この比 較的初期のShivaはあくまでもクラシカルなMarshallの延長線上にあるような音 色。扱いやすい音色の中にも、古いMarhshallのようなニュアンスが色濃く残って いることが特徴です。 『CULT Shiva Ch.1』ではヴィンテージ感が残る、しかし十分に扱いやすく洗練 されたクリーンサウンドを持ったClean Ch.、『CULT Shiva Ch.2』では十分な歪 み量がありながらも分離感の良さが際立つ程度にセッティングされたGain.Chの音 色をプロファイリングしました。
Hiwatt SE4122
1973年製と思われる、150W耐圧のHiwatt 4×12キャビネットです。英語圏 で“Boxy”と評される箱鳴り感が特徴で、クリーン、クランチサウンドではス タックアンプらしからぬ、立体感のある音色を奏でます。スピーカーはプレ ス成型ではなく、鋳造で作られていた時期のFane 122 142が4発搭載されて おり、低域から超高域までしっかりと再生します。このスピーカーの再生力 がキャビネットの箱鳴り感を増長し、しっかりと太く、立体感のある音色が 固有のキャラクターとなっています。
ーCULT オリジナルKemper Rig についてー
CULTはエフェクター専門店ですが、様々な環境でエフェクターを評価、試奏するため、複数台のアンプ、スピーカーキャビネットを所有しています。それらのアンプ、スピーカーキャビネットの音色が素晴らしかったこと、そして同時に市販されているKemper Rigの中に趣向に沿ったもの(特にクリーン、クランチサウンド)を見出せなかったことから、CULTオリジナルのRigの制作に着手しました。
CULTのRigは、そのほとんどが実際のエフェクターを接続することを前提にプロファイリングされたクリーン、クランチサウンドのものとなります。デジタルアンプの類では歪みエフェクターと組み合わせた際、実際のアンプと挙動が大きく異なることが多かったと思われますが、音色以外にそういった反応性も実際のアンプに近づけたRigを目指しました。深く歪んだRigもありますが、アンプの録り音に近く、且つ使用した機材の特徴がしっかりと出せていることを意識してプロファイリングしています。
プロファイリングには様々な試行の末にたどり着いた複数のマイク、真空管式のステレオ・マイクプリアンプ(HA)を使用しています。プロファイリングするアンプは使用する真空管、スピーカーの個体差、Fuseにすらこだわっているものであり、Kemperの電源も安定化してプロファイリングを進めました(そこまでのこだわりをKemperが汲んでくれているのかは疑問ですが)。
市販されているKemper のRig集の多くはマイキングの違いによって多数のバリエーションが収録されていますが、CULTが作るRigは1モデルにつき、1つのマイキングのみを収録しています。プロファイリングするアンプが持つ音色の特徴が最も解りやすく発揮され、そしてその場で聴いている音色と大きく印象が変わらない音で録れるマイク、そしてそのマイクの位置のみで収録しています。
Kemper には様々なアウトプット端子が装備され、それぞれで音色が異なりますが、このRigは“MAIN OUTPUT”から出力される、ライン信号を使用することを前提に音作りされています。Kemper本体のヘッドフォンアウト、スピーカーアウトから出力される音色は、(良くも悪くも)CULTが意図するものとは異なります。