極一部のギークにアンプの製作などで知られていたPaul Cochraneによる、トランスペアレント系なるジャンルを作り出したエポックメイキング的オーバードライブです。その実態はTS系を徹底的に洗練したようなものでした。
従来のTS系にあるバッファー、中域を強調するフィルター回路の省略や、ダイオードの接続数を操作し、クリッピングするポイントを上げる（歪みにくくする）など、ダイナミクスを広げるような工夫が多く取り入れられており、弾き手の手腕にダイレクトな感覚を供与します。トーンコントローラーはBass、Trebleの2バンドとし、音色の幅を広げています。ちなみに、このトーンコントローラーは一般的なものと反対方向に作用し、時計回り方向で高域、低域が減少します。また、それぞれは回路上の歪みを生成する部分の前後で作用しており、歪みの量、質感をもコントロールすることが可能です。
4つのツマミの中央にクリッピング方式を切り替える3段階のミニスイッチが装備された後期型の個体で、歪みのコンプ感、質感を筐体表面から操作することが可能です。細かな傷はありますが、動作良好です。
付属品：無
改造歴：無 / フルオリジナル
状態：製造年相応の状態。傷、使用感はあるが、動作良好。
備考：なし
動作保証：3ヵ月
