10月28日(月) 21:00より、注文キャンセル分 1台を販売いたします。箱にわずかなダメージがありますが、入荷時からのものであり、現物は未使用の新品となります。
→完売いたしました。
元日伸音波製作所(Maxon)の伝説のエンジニア、田村進氏の手によって生まれた、1980年製のあるTS-808を再現するプロジェクト、TS808 1980 #1 Cloning mod. の初となる限定特別仕様です。
Tube Screamer 生誕40周年を記念して作られた限定カラーのIbanez TS808に、先述の1980 #1 Cloning mod.と同様のモディファイを施してありますが、加えて1点のみ、限定数でしか実現できない特別な仕様を採用しています。
通常、TS808やTS9などの純粋なTube Screamerのほとんどは、FETという素子の動作をスイッチでコントロールし、エフェクトのON/OFFを行なっています。 具体的には、このFETという素子が音声信号の分岐点となり、エフェクト回路に音声信号を送る、回路をバイパスするというを動作を担っています。つまりは、音声信号が直接的に通る部分であり、そのFET自体の特性が音色にも影響するのです。
1980〜81年製のTS-808の多くには“2SK30”、“2SK44”、そしてごく一部の個体には“2SK121”という型番のFETがスイッチングに使われています。かたや現在のTS808では、オリジナルとは異なる国で生産された“2SK30”の復刻品ともいうべきFETが採用されており、同様の動作をしているのですが、実際にヴィンテージと現代のFETを差し替えて音色を比べると、ヴィンテージのFETにはクリアでありながら耳に痛くない柔らかな高域、中低域の存在感、言うならば特有の音の濃さのようなものを感じるのです。そういったヴィンテージFETならではの音色変化は回路の改変では得難いため、1980 #1 Cloning mod.の極初期の試作段階では実際にヴィンテージのFETを搭載する案も挙がっていましたが、やはりヴィンテージFETの安定した入手は容易ではないため、実現することはありませんでした。しかし、CULTでは前述の試作段階で1980 #1 Cloning modの元となった1980年製 Ibanez TS-808 通称“#1”に搭載されていたものと同様、Sony製の“2SK121” のNOS(未使用のヴィンテージ)品を限られた数のみ入手し、今日までストックしていたのです。
▲TS808 1980 #1 Cloning mod. Ruby Red Limitedに搭載されたNOS品のFET“2SK121”
今回のRuby Red Limitedでは、その“2SK121”をエフェクト回路側、バイパス回路側それぞれに標準採用しています。ただ型番が同じFETということだけでなく、IDSS値も同じものを採用し(製造年代は#1に搭載されたものとは異なります)、よりヴィンテージライクな音色の再現に貢献しています。
裏面のラベルは従来のゴールドカラーではなく、この限定仕様だけのホログラムバージョンとなり、設計者、製作者である田村進氏の直筆でサイン、シリアルナンバーが記入されています。加えて、ラベルを擦れやキズから守る保護シールが別途付属いたします。
※注文にあたり、以下の注意事項を必ずご了承ください。
1)ご注文はお1人様につき1台までとなります。2台以上注文された場合、注文全てをキャンセルさせていただく場合がございます。
2) 最新の注意を払ってモディファイ作業を行なっておりますが、作業の際に多少の傷がついてしまうことがございます。
3) いかなる理由でもシリアルナンバーの指定はできかねます。
4) Tube Screamerは星野楽器株式会社の登録商標です。当製品は星野楽器の認可を得て、販売しております。