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コアなペダルファンであれば、“Zonk Machine”の名前は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、この“Zonk II” はどうでしょうか?
Zonk Machineは1960年代半ば、Tone Bender Mk.Iのコピーに近い形で生まれた、イギリスのブランド“John Hornby Skews”から発売されたファズペダルです。黎明期に生まれたペダルであったため、生産体制が固まっていなかったのか、様々な仕様のものが存在していますが、いずれにしてもZonk Machineの現存数はごく少数のみ。しかし、さらに希少な Tone Bender Mk.Iと同年代、同回路のファズペダルとして、熱心な(極一部の)Tone Benderファンに珍重されています。
そのZonk Machineの発売後、廉価版として1960年代後半に発売されたのがこのZonk IIです。廉価版といえどZonk Machineと同様に希少で、近年に市場に出回る数だけで比べればZonk Machineよりも少ないかもしれません。
Zonk Machineが3石のゲルマニウムトランジスタ(個体によってはシリコンとゲルマニウムが混載)を使用したTone Bender Mk.I 直系の回路だったことに対し、このZonk IIはFuzz Face、Tone Bender Mk. 1.5に近い回路となっています。ただし、Zonk IIもZonk Machineと同様、複数の仕様が混在しており、中にはTone Bender Mk.IIと同じ基板、回路を持ったものも存在しています。
今回入荷した個体は、その仕様から1969年ごろに作られたと思われるもので、複数あるZonk IIの中でも比較的珍しい仕様となります。
筐体は板金で作られたアルミ製で、その裏蓋を開けるとストリップボード(イギリスで主流だったユニバーサル基板)を使って作られたポイント・トゥ・ポイント配線が確認できます。
Zonk IIは当初、アルミダイキャストの筐体を使用していましたが、その後にZonk Machineを奥行きをそのまま短くしたようなこの筐体が採用されています。
内部の基板にも複数の仕様が存在しますが、ストリップボードを使ったこの回路の仕様は、アルミダイキャスト筐体を使っていた頃にも見られる1960年代後半までの個体の特徴です。今回入荷した個体の製造年は、この基板の仕様から推定しています。後年には同回路のままプリント基板へ変更されるのですが、この初期のストリップボード仕様はファズファンにとっては嬉しいポイントなのではないでしょうか。
使用されているトランジスタは2石。どちらもTexas Instruments製のPNPシリコントランジスタ、2N4061です。
内部のパーツは電池スナップ以外、オリジナルとなります。基板上のパーツだけでなく、RS製のポット、初期Cliff製のジャック、Arrow製のミルフィーユ・スイッチなど、当時のイギリス製を強く感じさせるラインナップで筐体の内側が満たされています。
肝心のその音は、例えばシリコントランジスタのFuzz Faceのような派手で解りやすいものではなく、よりダーク、そしてファットです。このファットというのはFuzz Faceと比べてさらに暴力的な低音が出るということではなく、多くのフレットポジションでより自然な太さを感じるような感触です。また、一般的なBC108C仕様のFuzz Faceと比べてローゲインです。
さらに音色で特徴的な部分がもうひとつ。多くのZonk Machineと同様にシズル(Sizzle)感を覚えるという点です。バイアスがバッチリ合った開放的な音色ではなく、弱いタッチで弾くと少しゲート感を覚えるような、身の詰まった歪みです。強く弾いた際の押し出されるように生まれる歪みこそ、この機種の大きな特徴でしょう。Fuzz Faceのようにクリーンアップはしませんが、ギターボリュームで歪み量をコントロールできる反応性は持っています。
オリジナルのノブは白色の小さなチキンノブですが、上記写真のようなノブに交換されています。このノブもすでにヴィンテージらしい風格を得ており、違和感はあまりありません。そのほか、電池スナップ、側面にある筐体を止めるネジ(2本)も交換されています。
近年のヴィンテージペダル・ブームから、Zonk Machineは比較的多く市場に姿を現れましたが、このZonk IIはほとんど見かけません。特にこの初期ストリップボードの仕様は希少です。ぜひ、この機会をお見逃しなく。
製造年:1969年前後
希少性:8 / 10(現在での流通量がほとんど無く、多くても5年に1~3回程度しか取引されない)
付属品:なし
改造歴:ノブ、側面の固定用ネジ、電池スナップ交換
状態:塗装剥がれや傷あり。動作良好
動作保証:3ヵ月(代替パーツでの修理となる可能性が高いです)
備考:
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