スペシャルインタビュー 3 : K. Taichi(ignition/of/mass-products//)
2018年創設、大阪発の新生ブランド“ignition/of/mass-products//”を牽引する、まだ無名の新たなエフェクタービルダー K.Taichi 氏。“まだ”無名なだけであり、無名の間に氏を紹介できること、そして氏を知れることは名誉になるかもしれない、有力なビルダーであると断言できる。その片鱗が垣間見える、記念すべき初めてのインタビューである。
ー ignition/of/mass-products//を牽引するK.Taichiさん、ご自身のプロフィールを教えていただけますか?
K.Taichi (以下 TK):はい、私は現在33歳(1985年生まれ)で、出身は大阪です。
ー そして、今も大阪で活動していらっしゃるわけですね。いつ、どんなきっかけでエフェクターを作り始めたのでしょうか?
TK:初めてヴィンテージのRAT1を試した時に「現行と全然違うぞ!?」となったのですが、それを買って有名なブランドにモディファイをお願いしたんですね。そうしたら、ヴィンテージのRATの良いところがすべて無くなってしまって(笑)、その中を開けてどのパーツが変わっているかを調べているうちにすべてのパーツを入れ替えたくなって、自作を始めたんです。
ー では、ブランドを立ち上げるまでに至ったきっかけは?
TK:自分が好きなのはヴィンテージの流れだったのですが、近年ではヴィンテージ品の価格がどんどん上がってきて、物も少なくなってきて、逆に自分自身はリファレンスとなるヴィンテージ品をそこそこ持っていて、そういったことで自分がヴィンテージの要素を多分に盛り込んだエフェクターを作る意味があるんじゃないかな、と思って始めました。
ー ブランドの創設はいつでしょうか?
TK:2018年、だから今年ですね。
ー 電気回路に関する知識はどのようにして得られたのでしょうか?
TK:私の本業、って言ってしまうと良くないのでしょうけど、それがガチガチの電気回路の設計なので、現場で得た知識ですね。ただ、仕事はオーディオとか音響系の分野ではなくて、パワー系、電源系の回路を設計しています。ですので、音響回路に詳しいわけではないのですが、電気の知識は物理法則なんで、それは仕事の方で得て、エフェクターに昇華させているという感じですね。
ー ちなみに、お仕事では具体的にはどんな回路の設計をされているのでしょうか?
TK:例えば、家電の電源とかなんですけど、AC/DCコンバーターのPFCやLLCやSRと呼ばれるような回路ですね。自分が設計した電源を搭載したテレビを家では使ってますよ。
ー それは凄いですね! 現在、ignition/of/mass-products//は、どんな生産体制で作られているのでしょうか?
TK:私1人で、すべて手作業で作っています。
現在、ignition/of/mass-products//はK.Taichi氏の自室の一角で作られている。
ー 作業場はシンプルでとてもコンパクトですね。
TK:そうですね。「アンプを大音量で鳴らさなきゃ解らない」っていうのではなく、ミニマルな環境で良いサウンドを持ったエフェクターを作る方法を探っているといいますか、実現していきたいと考えています。それがうまくいっているのかはまだ解らない段階ですが。
ー 僕もヘッドフォンで確認した音を参考にすることはありますよ。リファレンスがあれば、環境を問わずそれと比べてどうなのか、というところで音作りはできると思います。
TK:そうですね。あと、エフェクターを作るにあたって、OPアンプ設計の場合は入力インピーダンスと周波数ごとの増幅率を絶対に計算するんです。ソフトに回路と乗数を入れるとグラフ化できるのですが、こんな感じですね。
回路の入力インピーダンス、周波数ごとの増幅率などを計算するソフトを使用している画面。
TK:ポットを回していった時にどの周波数がどんな風に変化するのか、とかですね。このソフトで大体の傾向を掴んで、最終的に耳で確認するんです。最終確認は耳なのですが、耳だけでいくと感覚値以外の要素が解らないので、まず理論を一旦押さえてから、というのが私のやり方ですね。
ー なるほど。続いて、ブランド名にある“Mass Products”という言葉。マスプロ製品になにか特別な想いがあるのでしょうか?
TK:大きなリスペクトは勿論ありますね。少し話は逸れますが、私がエフェクターを作る上での“裏テーマ”があるのですが、それが“エフェクター界のアンディ・ウォーホルになる”ということなんです。普遍的、且つ商業的で、現在よりも未来を司るものを「モダン」と定義したとして、それに対して、一点もの感が強く個人的で現在を強く示す、茶道などで使われる「侘び寂び」が真逆に位置する概念だと考えています。それらの相反する要素を一番うまく織り交ぜられている人っていうのがアンディ・ウォーホルだと思っているんですよ。彼はモダンアートにシルクスクリーンを持ち込む事で、「モダン」と「侘び寂び」を絶妙に演出していると感じていて、それがバランスとして非常にカッコいいなと思っています。
ポップアートの巨匠と呼ばれる、アンディ・ウォーホルの作品の中で特に有名なものの一つ、「Campbell's Soup Cans」(1962年)。キャンベルのスープの缶詰をシルクスクリーンで描いたもの。
TK:ですので話を戻すと、「モダン」を表現する方法として、マスプロ製品を基にプロダクトを作っています。その枠の中で音は勿論、部品や機能性やサイズ感など自分の個人的な拘り、つまり「侘び寂び」を付加していくというのが主のコンセプトとしてあります。
ー なるほど。同じくブランド名にある“Ignition”にはどんな思いがあるのでしょうか?
TK:モダンに自分なりの侘び寂びを入れるということを言語化するにはどんな表現が良いかと考えた時に、量産品を"発火させる(Ignition)"というのが一番丁度良い表現だなと思って、ブランド名に入れました。
ー いわゆる大量生産品が嫌い、好き、という話ではなく、ブランドの一つの姿勢を表しているということですね。
TK:はい、その通りです。
ー 好きなエフェクターというと、まずどんなものが思い浮かびますか?
TK:一番好きなのはProco RATです。あとはTube Screamerも好きですし、Big Muffも好きです。
ー その判断基準はどんなものなのでしょうか?
TK:出す音、使い方も含めて、プレイヤーに委ねてくれるものが好きですね。例えばRATだったら、ゲインをマックスで使ったりだとか、プリアンプ的に使ったりだとか、ゲインを下げてクリーンアンプのブースターに使ったりだとか、解釈が人それぞれでもちゃんと成り立つ。そういった機種が好きなのかもしれません。
ー では、良いエフェクターに共通する条件を挙げるとすれば、それも同じようなことになりますか?
TK:良いエフェクターって言われたら、先ほどのことも含まれるんですけど話は少し変わって、帯域をいかにうまく絞れているか、ということが大事なんじゃないかと思っています。上も下もバーンと出てるようなエフェクターはあまり良いとは思えないですね。どこまで邪魔にならないローを出すか、ハイを出すか、ということをできているか、それを使う側が調整できるようなエフェクターっていうのが、自分の中で良いエフェクターと思えるものですね。
ー では、そういった製品をご自身でも目指していると?
TK:はい、そうですね。例えばARTだったら、RATに感じる良くないところとして、ローがなくなってしまうような印象があるのですが、それを邪魔にならないギリギリの範囲で足しているんです。そんな感じで、ちょっと足らないと感じる部分はより自分の思う良いエフェクターに寄り添う様にチューニングしています。
-ブランド初の製品“ART”-
ー 続いてもう少しARTの話をしたいのですが、まずRATのリスペクトモデルということから始まって、RATから意図的に変えている部分はどんなところなのでしょうか?先ほどの話でいうところの侘び寂びの部分ですね。
TK:まず、さっきお話ししたちょっとローを足しているってところもそうですし、オリジナルにはLEDが付いていないので、それを付けたりだとか、RATはある程度ゲインを上げた時、Filterツマミをいじっても音が籠りがちという印象があるので、“CHEW”スイッチを付けています。
ARTに追加されているCHEWスイッチ。実際に試してみると、特にハイゲイン時で心地よいバイト感が加味される。
ー CHEWスイッチには、具体的にどんな意図があるのでしょうか?
TK:CHEWというのは「噛む」という意味ですね。ネズミがチューチューてのはこのCHEWから来ていて、それがまずRATへのリスペクトなんですが、RATのゲイン(Distortionツマミ)を上げていくとボヤッとした音になるてのは、音が噛むという感覚が薄れていると思っていて、だから音を噛ませるようなイメージで、CHEWスイッチを付けています。CHEWをONにすると、ボワッとしている音がキュッと引き締まると思います。
ちなみに、もう一つRATへのリスペクトを表している点なのですが、内部配線が全部ネズミ色なんですよ。電池スナップの部分は勘弁してくださいね(笑)。
ー あ、ホントだ!(笑)。ほかにも、使われているパーツも拘りが強いように思います。特に気を遣っているという部分、パーツはありますか?
TK:そうですね。ARTの一番の心臓部はオペアンプ、LM308Nだと思っていて、例えば別のオペアンプを使うと、別のオペアンプの良さは出るのですが私の思うRATの美味しい部分が出ない。ですので、そこを強く意識しています。あと、オリジナルと完全に同じにしているという点でいうと、アウトプットバッファーに使われているFET、2N5458ですね。あの型番じゃないと、あの音が出ないですね。これは僕の閃きとかじゃなくて、オリジナルをリスペクトしているということですね。
ARTに使われているFET、リードが金メッキされたMotorora社製の2N5458。現在では手に入りにくい仕様のものである。
ー 現物を見る限り、LM308Nは83年、2N5458は70年代のものですよね。それぞれ、この年式に拘って使っているのでしょうか?
TK:その通りですね。ARTを作ろうと思うと、これらじゃないとダメです。ただし、その音だけでなく、ある程度の数が用意できるということも込みで。FETは現行だと音が硬く感じてしまいましたし、LM308Nは80年代後半ぐらいから音が変わってしまうように感じます。
1983年に作られたNational Semiconductor社製のLM308N。同年製のRATに使われていたものと全く同じオペアンプだ。
TK:あと、音の輪郭を作るというイメージなんですけど、その上で抵抗の種類が重要だと思っていて、いろんなNOS品を揃えた中から一番合うだろうという、珠玉の抵抗をARTに使っているんですよ。また少し話が逸れますが、例えば、Xiconのカーボン抵抗って、RoHS規格制定前か後かで音が全然違うんですよ。RoHS前は基本的にラベルが青いんですが、私はエフェクターを作る時、プロトはXiconの青ラベルの抵抗を使って組みます。基準となっている抵抗ですね。
Xicon社製のRoHS指定前に作られたカーボン抵抗。工房にはこれら以外にも、文字通り数えきれない種類の抵抗がストックされていた。
TK:殆どがNOS品なんで、言うたら何年もずっと放ったらかしになってたもんですから。それを楽器で使って日の目を見せてあげるっていう、“愛”ですよね(笑)。
ー 愛です(笑)。
TK:抵抗とは逆に、音の膨らみっていうと、コンデンサーにも拘っていますね。
ー 結果、全部拘っているということですね(笑)。
TK:正直そうなんですよね(笑)。ジャックとかもそうですし。作っている環境を見てもらえれば解ると思うのですが、すべてのパーツを差し替えられる治具を作ってあって、手持ちのパーツの中から本当に一個一個試して、やっぱこれじゃないとアカンなっていうものでARTを組んでいるんですよね。ひょっとしたら、世の中にあるまだ知らないパーツを使ったらもっと良くなるかもしれないですけど、僕の中での最高に良い音を作っていると思っています。
各パーツを差し替えて回路を試作する為に作られた、ブレッドボードを利用したオリジナルの治具。インタビュー当日も希少なパーツを使った試作が行わた跡があった。
ー 確かに、使われているジャックも特殊ですよね。インプットにだけ、一般的なエフェクターに使われるものとはかけ離れたジャックが使われていますが、ここにはどんな理由があるのでしょうか?
TK:僕のやっていた実験では、出す音の加工よりも受け取る音の加工、つまりどういった音を入れてあげるのかということの方が支配的でしたので、インプットを重視して、50~60年代のヴィンテージNOSジャックを使っています。といっても、アウトプットもおそらく70年代のNOSなのですが。
1950〜60年代に作られたと思われる、Switchcraft社製の非常に希少なジャック。ARTのインプット部分に使われる。
パッケージやその仕様から1970年代ごろに作られたと思われる、Switchcraft社製のボックス型ジャック。ARTではアウトプット部分に使われている。
ー 両方ともSwitchcraft社製ですか?
TK:そうです。あとね、もう一つキモになるのが、パーツを組み込む前にパーツを磨いているんですよ。これを全接点でやってるんです。
ー え、パーツの足だけではなく、ジャックもですか....?
TK:ジャックも含めて、全部です。
ー ええ!? それって凄まじく大変な作業ですよね? それで音が大きく変わるんですか?
TK:これがね、変わるんですよ。磨いていないパーツで作ったエフェクターと、磨いたパーツで作ったエフェクターを比べてみると、音の膜が2枚くらい取れた印象ですよ。
ー とはいえ、凄い仕事量になりますよね...
TK:だから作るのに時間がかかるんですよ。
ー これはignition/of/mass-products//の製品を手にする上で知っておいて欲しいことになりましたね。インタビューをお願いして良かったです。
TK:そうですね(笑)。
写真上がまだリードを磨かれていない状態、下がリードを磨かれた状態のカーボンコンポジット抵抗。同じ抵抗だが、金属部分のくすみがなくなっていることが解る。
ー 音色に関して、先ほどの低域を足しているということ以外に心がけていることはありますか?
TK:感覚的なことなんですけど、音が柔らかいのに前に飛ぶというか、その感覚に達しているかいないかということは意識しています。帯域だとかの話ではうまく言語化できないのですが....
ー 回路でいうと、RATから大きく変えている部分はあるのですか?
TK:CHEWスイッチの部分、つまりオペアンプの帰還部にダイオードを入れている部分だけですね。帯域を調整するために回路の定数は少しいじっていますが。理論値ですけど、1.5KHzより上の増幅率を変えています。
ー そもそも筐体が一般的なものより大きいわけですが、そういった構造、作りにはどんな意図があるのでしょうか?
TK:筐体が大きいのは、まず筐体でも音が変わるということがあるんですけど、筐体を大きくすることで基板を大きくして、PCBパターンを太く引けるんですね。フットスイッチとコントロール類を離すことで、踏む時に足の延長線上にLEDやツマミがないようにもしています。
それとは別に、最近、どちらが寄り添うべきかと言うパワーバランスが逆転している現象が増えてるんですよ。具体的に言うと、例えば食洗機は、今あるお皿を割らずに沢山収納してキチンと洗うにはどうするかってことをひたすら考えて作られてました。でも、爆発的に普及した今は、食洗機にフィットしますってことを売りにしたお皿が普通に出てきてる。他にもお掃除ロボットのルンバってソファの下に入れるかなんて考えずに、メーカーが一番良いと思うサイズ感で作ってるんです。ある種の御法度を犯してます。でも、普及して来るとルンバが下を通れますっていうソファが普通に売ってるんですよ。つまり、家具側がルンバに合わせ始めてるんですよ。
ー 言われてみれば、IHとその対応品もそうですもんね。
TK:そうなんです。良いプロダクトを作っていると他が合わしに来てくれるって現象がいたるところで起きてるんですよ。なので、多少大きくても、良い音のする、使うべき価値のあるエフェクターを作ったら、ユーザーがエフェクターボードを空けてくれるっていう現象を起こす事にチャレンジしたいんです。勿論、ユーザー第一ですし、音を出してくれなきゃ意味がないんですけどね。
ー そういったところで波を作りたいということですね。でも、作り手からしたら、その方がいいですよね。じゃあ何でもできんじゃん、みたいな(笑)。
TK:そうそう。ちっちゃくて良い音するんが良いと思うんですけど、これくらいのサイズやったらギリギリ許されるやろ、と思っていて(笑)。もし、これが3倍や4倍ってなったら、まぁ確かにな、ってなるところはあるんですけど(笑)。
ー それは間違いないです(笑)。
TK:ほかにも、構造というわけではないのですが、ジャックを止めるナットは内側にゴムパッキンが入ったウォータープルーフのものを使っているんですね。防水関係ないやん、って思うでしょうけど、このゴムパッキンがねじ切りに食い込んで、ナットが緩みにくくなるんですよ。
本来は水分の混入を防ぐ為にある防水用のナットだが、内側のゴムがジャックのねじ切りに噛むことにより、振動でナットが緩むことを防ぐ役割を果たす。
ー 耐久性など、製品の質を上げるための工夫がされているということですね。
TK:そうですね。
ー オリジナルのRATから意図的に変えている部分があるので、何かのクローンというわけではないと思いますが、特に参考にしたRATはあったのでしょうか?
TK:あります。オリジナルRATの82年製の個体ですね。
Big Boxと呼ばれる仕様の1982年製RAT。ARTを作る上でのリファレンス機として、最も参考にされている。
ー そのオリジナルのどのような部分を踏襲しているのでしょうか?
TK:その他にもリファレンスとして使っているRATはあるのですが、その82年製の個体の特徴としては、後年の俗にいうRAT1よりも音が少し丸くて、レンジは狭すぎない、でもハイは出てる、みたいな感じです。オリジナルのRATはローゲインでプリアンプ的に使うのがムチャクチャ好きなんですが、その使い方をしたらどれにも負けへん、っていうのを作りたくて、その82年製の個体が持っているローゲインでの音の印象を崩さず、自分のオリジナリティを足すということを、自分の耳とパーツのチューニングでARTに落とし込んでいます。
ー では、ARTとその元となった82年製のRATで似ているところがあるとすれば、ローゲインでの音色であると。
TK:そうですね。それでいて、良いんだけど足らない、ってことを付加できるかにチャレンジしたモデルですね。
ー RATって年式や個体によって音が異なるわけですが、その82年製の個体が一番良かったのでしょうか?
TK:その82年製よりも古いフリンジロゴのモデルや、それ以降の個体も色々と所有し、比較したのですが、この82年製がチャンピオン機という感じですね。
ー ARTだけでなく、ブランドとして作りたいエフェクターとはどのようなものでしょうか?
TK:基本的なコンセプトとしては、すでにあるマスプロダクツをイグニッションさせる、ということですので、元となるエフェクターを自分の解釈でより良いものに昇華させたもの、もしくは全く手に入らないものを普及させるもの、ということですね。その元となるエフェクターの基準は、私が感動したといえるものです。
ー 今後、具体的にどのような機種を予定していますか?
TK:ARTの次はMXRのDistortion+ を元にした機種を作ろうと思っていて、現在、部品もすべて揃っていて、基板を書いている段階です。あと、いずれはMarshallのShred Master を元にした機種も作りたいなと思っています。Shred Masterのような壁を作るような音の歪みって、どんな機材を使っても同じような音が出て、それがJC対策ともいわれるのだと思うのですが、Shred Master は入ってくる信号の雰囲気を残したまま、壁が作れるところが凄いと思うんですよね。今はその解析を行なっている最中です。
ー では最後に、K.Taichiさんにとって、エフェクターを製作することとはどんな意味のあること、どんなものなのでしょうか?
TK:自分が自分らしくあれるためのライフワーク、ですかね。抵抗を一個一個選ぶような、ここまで没頭できることってそうそうないですから。無我夢中でやれるライフワークですね。