Michael Landauなどの使用により、近年になって再評価されているディストーションペダル、Maxon / Ibanes “SD-9”。シンプルなディストーションではなく、ギターボリュームとの組み合わせにより、自然なクリーン、クランチサウンドを作り出せるペダルとして、再注目されているのです。この“SDS”は、そのSD-9からインスピレーションを受けて生まれたディストーションペダルです。
ディストーションといっても、一般的な多くのディストーションペダルとは質感が異なります。ハイゲインであったり、アンプライクであったりすることはなく、言うなれば1970年代のディストーションペダルのような質感です。近年のザクザクと歪むようなドライブ感はなく、よりオーガニックで、ヴィンテージのMXR Distotrion+をハイゲインにしたような質感が近いように思います。より具体的に言えば、ディストーションサウンドの中に、オーバードライブにある反応性や、ファズにある生々しさを秘めているのです。

コントロール類は左からVolume、Tone、Gainの3つ。ToneはSD-9と同じく、低域と高域の両方に作用するコントロールですが、その効果はSD-9よりも整理され、使いやすくなっています。Gainの最大値の幅はクラシカルなディストーションの範囲ですが、むしろ下げる方向で使えるポジションが多くあるコントロールです。

裏蓋を開ければ、Sara Pedalsの創設者であり、現Phantom fxでの仕事でも知られるビルダー Egawa氏の美しい配線、基板が見て取れます。ポイント・トゥ・ポイントで作られた基板が丁寧に配線されており、堅牢さを高めるのと同時に、保守性も担保されています。

基板部に使われているパーツの一部はヴィンテージ品です。そういった現在入手が難しいパーツが使われていることからも、Egawa氏の拘りの強さが感じられるはずです。

筐体はステンレスとアルミを組み合わせた、オリジナル設計のもの。サイズはW95mm D114mm H45mmという大きさで、適度な存在感があります。ノブが僅かに筐体に埋まっっており、見た目にもオリジナリティがあります。
一般的に広く知られているマスプロダクション、ファクトリーメイドのペダルはしっかりとキャリアを積んだ実力者が設計することが常です。国際的な規制の認可を取るためには高いレベルの設計が要求され、耐久テストの類も緻密に行われています。Sara PedalsはDIYながら、そういった堅実な製品を超えられるグレードを持ったハンドメイドペダルです。Egawa氏自身は“過剰品質”などと表現はしていますが、ここまでの品質で作られたハンドメイドペダルは他にないでしょう。ハンドメイドの極地であり、ハンドメイドである必然性。それがCULTが紹介するSara Pedalsの最大の魅力です。保守性も考えられており、万が一故障したとしても、修理がし易い設計が成されています。
電源はアダプター、パワーサプライなどからの外部電源9VDCのみ。電池駆動には対応していません。
化粧箱は付属せず、Sara Pedalsオリジナルポーチに入った状態でお届けとなりますので、あらかじめご了承ください。
CULT 細川