2012年に発売され、大ヒットとなったTS“発展”系オーバードライブ “Maestoso”。そのMaestosoに最新鋭のアップデートを加えられ、2025年に発売されたのがこの“Maestoso EVR”です。
Maestoso EVRは、純粋なTS系エフェクターでは不十分な低域と高域を増強し、最大ゲインも圧倒的に拡張することで、典型的なTSサウンドと対照的なモダンなドライブサウンドを会得したペダルです。
オリジナルTSの特徴的な中域が盛り上がった周波数特性は大きく改変されており、しっかりとした低域、煌びやかな高域を特徴とする、超ワイドレンジなドライブ・サウンドを創出。Analog Devices社の高性能OPアンプ“AD712”を始めとする、ハイエンド・コンポーネンツを惜しげも無く使うことにより、 いかなるセッティングにおいても音のスピード感、クリアな再生レンジを確保しています。
このMaestoso EVRは、TS系の良さを伸ばしたシンプルなペダルではありません。TSのあらゆるリミッターを外し、高出力にカスタムされた、TSとは別の屈強なマシンと言えるでしょう。
コントロール類は左からVolume、Tone、Gain、そして小さなノブのLow-cut、計4つ。VolumeとGainはオリジナルTSを遥かに凌ぐ効果範囲を具えており、Gainコントロールを操作することでローゲイン・オーバードライブからハイゲイン・ディストーションまでを再現し、Volumeコントロールではブースターとして有能な、かなり大きな音量までを作ることができます。ToneコントロールもオリジナルTSと比べて自然な範囲で効果するように変更されている他、今回のEVR仕様から追加されたLow-cutコントロールを使えば、増強された低域をあえてカットし、オーセンティックなTS系オーバードライブ・サウンドを作ることもできます。
「100年後も動くペダル」を目指して作られた、Leeqtique EVRの新設計を基本搭載。内部に埃の入りにくい密閉型のポット、耐久性と踏み心地ににこだわって選ばれたフットスイッチ、キーストーン社の頑強な電池ホルダー、特注の金属製DCジャック、そしてそれらの採用を可能にした専用設計のアルミ削り出し筐体など、高耐久でオリジナリティのあるパーツ、機構が多数盛り込まれています。
筐体の外装にはアルマイト加工が施されており、過去のLeqtiqueのような塗装の脆さはありません。表面にはShun Nokina氏がひとつひとつ手作業でSwirl(表面のマーブル模様)を描いたステンレス製プレートが精巧に貼られ、過去のLeqtiqueの雰囲気はそのままに、より立体感のある仕上がりになっています。
裏蓋はコインやピックで開けられる構造になっており、ペダル内部へのアクセスも容易です。このことは電池交換を容易にするだけではなく、「ペダル内のパーツや構造にも興味を持って欲しい」というShun Nokina氏の想いもあってのことです。
CULT 細川
Leqtiqueを主催するShun Nokina氏のインタビュー記事もぜひ、併せてご一読くださいませ。
※ハンドメイド品のため、製作時についた塗装の気泡、ごく小さな傷がある場合がございます。
本製品の配色は全ての個体で同様ですが、表面の模様は1台ごとに異なるため、実際にお届けできる商品は掲載された写真と同一ではありません。ご注文の際に外観の指定はできかねます。
Gain、Volumeコントロールの設定によっては発振し易い状態となりますが、仕様上のこととなります。
あらかじめ、ご了承ください。